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薬剤師の職場として『大手チェーン店』が合う人ってどんな人?

薬剤師が薬局への転職を考えたときに考える転職先として大手チェーン店にするか?中小薬局にするか?を悩むと思います。

もちろん大手チェーンと中小薬局のどちらが良いという話ではなく、その経営する体制がチェーン店に合うか?中小企業に合うか?という簡単な話です。

今回は”大手チェーン店が合う薬剤師”という観点で特徴を見て行きましょう。

目次

マニュアルやルールが整備されているとやり易い

大手チェーンは処方箋を受け付けてからピッキング、一包化の機械の操作方法、服薬指導までの流れや在庫管理、報告書の書き方などマニュアルが整備されていることが多いです。

  • 決められたやり方に従ってやるのが安心
  • 自分で判断というよりは誰かの指示があると働きやすい
  • 作業を黙々とこなすことが得意

と言った感じで教科書通りに仕事をこなすのが好きな方にとって働きやすい環境といえます。

給料を決めるのにテーブルがある

人事戦略研究所 賃金表サンプル1より引用

上記は賃金表のサンプルのため薬剤師は関係ありません。

大手の場合は雇う人数が多くなるため、薬剤師として何年目で研修認定を持っていて、管理薬剤師をしていると〇〇万円といったのがはっきりと決められています。

数店舗しかない薬局では給与テーブルというものは存在せず「社長の一言」で給料が決まることもあり、同じ年齢で同じ管理薬剤師でも年収が違う可能性もあります。

自分の給料の設定根拠をはっきりと知りたい人はそのようなものを整備されている大手チェーン薬局が良いと思います。

教育制度が充実している

大手チェーン薬局では、新人研修・階層別研修・eラーニング・認定取得支援など教育体制が整備されていることが多いです。

クオール薬局採用ホームページより

例えばクオール薬局のホームページを見てみますと入社してから6年目までの教育プログラムが記載してあります。

新人として薬剤師としての基礎となる処方解析や癌や他の疾患に関する基礎的な勉強、コミュニケーション方法などを研修してもらえるのは勤務する薬剤師にとってスキルアップにつながります。

クオール薬局ホームページより

さらに生涯研修として日本薬剤師研修センターの研修認定薬剤師だけでなく、『クオール認定薬剤師』という独自の認定制度も設定しているようです。

薬剤師は全ての診療科に関わる医療職ですが、その中でも社内認定で『糖尿病に強い』とか『認知症に強い』といった何かに特化するというのは今後薬剤師として働く上で大きなメリットとなります。

会社の方針に沿って学んでいくだけで研修認定薬剤師などかかりつけ薬剤師に必要な認定を取ることになり結果的に自分自身の薬剤師としての価値を上げることができるのは嬉しいことですね。

多くの社員と同じチームとして働くことが楽しい人

大手チェーン店はその名の通り多くの従業員が同じ会社で働き、多くの店舗があります。

皆さんも出身中学や出身大学が同じだけで親近感が湧くように、「〇〇調剤薬局の薬剤師」という看板を背負うことで仲間意識も芽生えるものです。

チェーン店は同じマニュアルで仕事をするため、仕事のやり方も同じになり仕事に対して同じような考え方になる傾向もあり価値観も似てくることもあります。

このように多くの人と協力してやるチームプレイが楽しいと思える人は大手チェーンが向いている可能性が高いです。

また、社員や店舗が多いことで他の店舗からヘルプを呼ぶことができるというのも大手チェーンの大きなメリットとなります。

1店舗で従業員数人しかいない中小企業では1人の欠員が大きな穴となりますが、複数店舗のあるチェーン店では店舗間で人員を調節しカバーしてもらうこともできます。

その安心感は人数の多い大手ならではのメリットです。

福利厚生がしっかりしている

クオール薬局採用ページより

大手のチェーン店は優秀な人材の確保のため福利厚生を整えている場合が多いです。

例えばクオール薬局ではカフェテリアプランという薬代の補助や、リロクラブ法人会員という会員権を持ってスポーツクラブやベビーシッターの利用が割引になるなどの特典があるとのことです。

将来的に薬剤師以外の管理職や本部勤務などの道もある

大手チェーン店は前述した通り研修制度がしっかりしていたり、多くの人材を雇って組織として運営しています。

そのため、薬剤師の研修のための講師や薬剤師を採用するための人事部など、薬剤師の臨床現場以外で活躍する場もあるということになります。

また、多くの店舗をまたがって管理する『エリアマネージャー』といった患者さんに関わりながら従業員である薬剤師を管理・教育する仕事もあります。

薬剤師として患者さんを相手にする仕事でなく、店舗や人員のマネジメントに興味のある人、患者さんの相手も良いが後輩や学生などに教えるのが得意なので教育の仕事をしたい人などは大手チェーン店に良い仕事がある可能性が高いです。

最終的には店舗によるということを忘れずに

最後に元もこうもないことを言いますが、大手チェーンであれ中小企業であれ薬剤師として薬局で働く場合の職場は10人程度の組織であることが多いです。

エリアマネージャーや本部の人間であれば多くの人と関わりますが、多くの人が働く薬局薬剤師はその小さな組織で働くことになり配属先によって居心地の良さが決まります。

自分自身に合わない環境である場合、大手であれば店舗も多く店舗異動してもらうことも検討してもらえるかと思いますが、それも本部次第。最終的にはいつでも転職できるように自分自身のスキルを磨いていくことが重要です。

まとめ:”大手が合う”のはこんな薬剤師

  • マニュアルに沿った仕事が安心できる
  • 教育制度が整っていて所属することで自然と学べる
  • チームで働きたい
  • 福利厚生がしっかりしている
  • マネジメントなど管理するキャリアを目指したい

といったように、大手だからこそできるマニュアルの整備や学習環境、大手に所属する安定感などを求める人は大手チェーン店に向いていると言えるでしょう。

大手チェーン店と中小企業は「どちらが良い」という話でなく、「どちらが合うか」が重要になります。

今あなたが求める働き方に大手の特徴があっていそうなら選択肢の一つとして大手チェーン店を検討してみてください。

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