薬剤師の職場として中小企業が向いている人の特徴

薬剤師が転職を考えると「アイン薬局」や「日本調剤」といった大手チェーン店はどうなんだろう？ということを思い浮かべると思います。

大手チェーン店はマニュアルがしっかりしていたり、会社としての研修が組まれている、給与形態がはっきりと決められているなどルールがしっかり整備せれていることで安心して働ける面があります。

一方で薬局業界は１〜数店舗で経営している会社も多く、中小企業が診療報酬に添いながら独自のルールで経営しているところが多いのも事実です。

今回はその「中小企業で働くことが向いている薬剤師の特徴」を解説し、中小企業で働くことの魅力についてお伝えします。

まず定義したい中小企業薬局とは？

今回”中小企業”と言っていますがその定義として『社長の顔が見ることのできる』規模の会社と言うことにします。

１店舗〜数店舗で経営をしている薬局は社長が薬剤師と経営を兼務するプレイングマネージャーとして活躍することも多く、採用活動の面接に行ってみたら『社長面接』だったと言うことも少なくありません。

一方で薬剤師と事務など従業員が多く何十店舗も構える薬局では人事部が設けられていることも多く、人材の採用面接は『人事部＋配属可能性のある管理薬剤師』が出てきて条件や仕事内容についてすり合わせをおこなっていきます。

中小企業で働くにあたって、『社長と距離が近い』と言うところが非常に大事なので面接で社長が出てきたり、職場に頻繁に社長が顔を出す規模が今回の中小企業という概念とします。

何より中小企業は社長次第

薬局は診療報酬というルールに従って営業をしていますが、社長によってのこだわりポイントは違うことが多く中小企業はその影響が色濃く反映されることがあります。

例えば下記のような社長がいるとすると薬局の雰囲気はどうなるでしょう？

３番目の人は極端だとしても、どの社長も考え方としては間違っていません。

• とことん医療職として学び患者さんに還元したい人
• 仕事は生活費を貰うものと割り切って働く人
• 仕事はとにかく多くのお金を稼ぐためのものと考える人

薬剤師として仕事をしていく上でその職業に求めるものは従業員のよって変わるため、ご自身の価値観に合った社長を探すことがより良い職場を見つけるための近道となります。

大手チェーン店ではどうしても多くの従業員を雇用して足並みを揃えるためにマニュアルに沿って”普通の薬剤師業務”を求められることが多いです。

一方で中小の薬局は診療報酬のルールを守りつつ、社長のこだわりが色濃く反映するため”薬剤師としてのこだわり”がある人は中小企業を検討してより自分と価値観の合った社長を探すと仕事が楽しくなる可能性があります。

中小企業は細かい条件も受け入れてくれる可能性がある

中小企業は働く条件面でも”社長次第”なのでわがままを聞いてもらえる可能性もあります。

例えば

• 週３回だけ働きたい
• 親の介護があるから16時から働きたい
• 子供のお迎えがあるから16時には帰りたい
• 在宅業務はやりたくない
• 転勤なんかしたくない

こうした要望は大手では「他の人の不満にもつながるかもしれないから受け入れられない」と言われてしまう可能性が高いですが、中小企業であれば社長が従業員とコミュニケーションを取ってくれた上で『この条件で雇ったから！』の一言で従業員も受け入れてくれます。

大手のような細かなマニュアルや年齢による給与体系などの整備がしっかりしていないからこそのメリットである言えます。

逆に社長と合わないと仕事がかなり辛い

今までの反対となりますが、社長の方針と合わない場合は日々の仕事が辛いものとなります。

先ほどの登場した社長の例を考えてみると、

と言ったように、薬剤師としての仕事に対する姿勢が社長の思いに合わないと日々の業務に疑問が生じで仕事に対してもモヤモヤしながらこなしていくことになりかねません。

大手では良くも悪くも”普通の薬剤師”として求められることをすれば評価されますが、中小企業では社長の判断軸が全てになりますので、社長との価値観の一致は合っていることを確認してから働くことをお勧めします。

まとめ”働く上でこだわりがある人”は中小企業がおすすめ

薬剤師としての働き方は人の数だけ正解があります。

安定と制度を重視するなら大手、薬剤師としてのこだわりや働く条件が細かいなど柔軟さを求めるなら中小企業が向いている可能性があります。

どちらが良いというわけではなく、「自分がどんな薬剤師でありたいか」によって最適解が変わってきます。

ぜひ自分の”薬剤師としての価値観”を見直して、大手が向いているのか中小企業が向いているのかを検討して転職活動に活かしてみてください。