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薬剤師が面接をするときの下準備

転職する際に必ず行われる面接ですが、私が採用する側として対応する中で準備不足だと感じる方は多くその場合は面接官としては印象が悪くなります。

特に地方は薬剤師免許があるだけで容易に面接まではこぎつけることが出来ますが、実際に採用に至るかどうかは会話の内容次第になります。

求職者にとっても「入職してみたら思っていたのと違った😓」というミスマッチを防ぐことにもつながりますので下準備は入念に行っていただくことをお勧めします。

具体的に何を使ってどのような点を見ていけばよいかを解説します。

目次

ホームページがある場合は内容を隅々まで見る

すべての薬局に当てはまるわけではないですが必ずやって欲しいことにホームページを確認することがあります。

ホームページは当然のことながらお金をかけて作っており、経営者の薬剤師としての仕事に対する思いや勤務条件など様々なことを事前に知ることが出来ます。

いろいろな記事を読んでいて違和感を持ったら辞めたほうが良いですし、日曜日とあと1日まるまる休みがほしい「完全週休二日制」を望んでいるけど「週休二日制」で木曜と土曜日が半休であるなど、初めから希望条件に合わないことが書いてあれば初めから避けることもできますし、交渉のために策を練ることもできます。

実際にどこを見て欲しいか内容を見てみましょう。

「募集要項」を確認する

転職をするうえで一番先に気になるのは「給料はいくら貰えるの?」「何曜日が休みなの?」等といった条件面かと思います。

  • 雇用形態
  • 給与
  • 勤務時間 →特に完全週休二日制なのか週休二日制なのか
  • 夏休みはあるのか
  • 福利厚生はどのようなものがあるのか

と言ったように、ご自身の生活するうえで年収はどれくらい必要で休みはどれくらいほしいのかなど照らし合わせて確認してみてください。

ただ、採用する側としては転職希望の薬剤師は1年目~定年退職後の人などかなり様々な人を想定しているため、月収25万円~40万円のようにかなり幅を持たせている場合が多いです。

あくまでも参考程度にして、あくまでも以下に記載するご自身の仕事に対する姿勢と会社の姿勢がマッチングするかを重要視することをおすすめします。

「採用情報」を確認する

面接を受けようとしている薬局には必ずホームページを開いたら『採用情報』があるはずです。

採用に力を入れている薬局はここに「社長からのメッセージ」を乗せており、この薬局ではどのようなことに重きをおいて薬局を運営しているのかを語っていることが多いです。

また『先輩薬剤師の声』と言った感じで現在働いている人へのインタビューなどを記載している場合もあります。

働いている人が何が良くてその会社に努めているのかはチェックしておきたいところです。

薬局は厚生労働省が定める保険のルールのもとで営業活動をしていますが、そのなかでも地域サポート薬局として地域密着を重視していたり、在宅に力を入れて地域住民の終末期を支えたり、施設の調剤を中心に請け負ったりなど薬局の方針によって変わってきます。

ご自身の薬剤師として働いていく中で、対人業務として患者さんと接するのが好きなのか、施設調剤をひたすらやるなど対物業務による確認が面白いのかなど考えながらご自身にあった薬局なのかを確認していきましょう。

「各店舗のページ」をチェックする

店舗展開をしている薬局では『〇〇店では外国語対応が可能です!』とか、『△△店ではドライブスルーが可能です。』と言ったように特徴をアピールしていることもあります。中には薬剤師や医療事務がOTCや栄養食品の紹介をブログで発信していたりするので、薬局の雰囲気を掴むのにチェックしたい項目です。

各種メニューを確認して他の事業展開をしているかをチェックする

薬局のメニューを見ていると、介護部門に力を入れている薬局も少なくありません。

介護に力を入れている薬局は介護施設を運営していたり、居宅サービスとしてケアマネジャーなどを雇って密度を濃く連携していたりなど、在宅業務をやりたい薬剤師にとってかなり勉強になる環境があることが考えられます。

その他にも漢方薬にかなり力を入れていたり、人材紹介会社をやっていたり、健康食品に力を入れたりなど薬局は個人商店が多いためその特色も様々あります。

調剤薬局で働く以上は保険調剤がメインとなりますが、その周辺の仕事としてどのようなことをやっていきたいかはチェックしておきたいですね。

ホームページがない場合は何を見る?

自分のホームページを作っている薬局はアピールポイントがあり発信していくれているのでわかりやすいですが、多くの薬局は自前のホームページを持っていないことも多いです。

そのような場合でも薬局がどのようなことに力を入れているのかを調べるすべはありますので紹介していきます。

医療情報ネット(ナビイ)をチェック

https://www.iryou.teikyouseido.mhlw.go.jp/znk-web/juminkanja/S2300/initialize

2024年4月より全国の医療機関の情報が統合されチェックできるようになりました。

上記リンクから目的の薬局の名前をいれることで薬局の営業日・営業時間や閉店日、働いている薬剤師の人数、年間の取り扱い処方箋枚数など掲載があればですが調べることができます。

都道府県に提出しているデータで信憑性が高いものですのでどれくらいの薬剤師の人数でどれくらいの枚数を受け付けているか、忙しさはどれくらいかなど予測を立てましょう。

都道府県薬剤師会の『夜間・休日の医薬品提供体制リスト』をチェック

福島県薬剤師会より

2024年の調剤報酬改定の関係で、各都道府県の薬剤師会が『夜間・休日の医薬品提供体制リスト』を作ってくれることとなりました。

これは患者さんが休日や夜間におくすりを受け取りたい時や介護関係者が在宅対応をしている薬局を調べる目的を満たすためでもあります。

目がチカチカしそうな細かい表が出てきますが、在宅対応のしているかどうかや無菌製剤調剤をしているかどうか、サービス担当者会議に出席しているかどうかなど様々な情報が見られるため特に在宅医療に力を入れたいと考えている薬剤師は一度は目を通しておいたほうが良いかと思います。

EPARKなどの医療系情報サイトを確認する

https://epark.jp/pharmacy

医療情報ネットや都道府県の情報では数字や対応可否しかわからず薬局の雰囲気を知ることは難しいです。

そこでEPARKなどの医療系をまとめてくれているサイトを確認すると、運営会社が取材をして写真を多くアップしてくれていたりします。

薬局の外観をGoogleマップで見るのもよいですが、待合室や投薬カウンターなど内部情報を掲載している薬局がありますので、なんとなく新しくてきれいな薬局とか投薬カウンターが4台以上ある余裕のある薬局など雰囲気を掴むのには有効な手段となります。

面接前にはなるべく相手を知り自分に合うかを調べて面接に向かいましょう

転職活動を成功させる秘訣としてはいかにご自身とあった企業を見つけていくかということに尽きるかと思います。

面接官の立場としてもどれくらい自分の会社を調べてくれたかというのは面接の過程でわかりますし、調べてくれる人の印象は非常に高くなります。

極端ではありますが、下記の2名の場合の面接官の印象はいかがでしょうか?

社長

今回は面接にお越しいただきありがとうございます!弊社を希望した理由はどういうところでしょうか?

薬剤師A

はい!御社のホームページを拝見して、在宅に力を入れているのを知り私は在宅で患者さんが過ごしていくことをお手伝いしたいと考えているので希望しました。
実際にTPN(無菌調整)のための設備もあるとお伺いしておりまして、ぜひ学びながら患者さんと関わっていきたいと思います。

薬剤師B

はい!転職会社の人に勧められて、希望があっていたので応募しました。
御社はどのようなことに力を入れているのでしょうか?

以上の2名だと、Aさんのほうが明らかに調べてきてくれて印象としては良いのは明らかです。

まだまだ薬剤師の人手不足は続いており、Bさんのようなスタンスで面接の中ですり合わせていくというやり方でも内定をもらえることはできると思いますが、採用する会社と転職希望の薬剤師の双方がより良い面接での遣り取りをするためある程度は転職希望者からの調べる努力というのは重要だと思います。

転職活動で面接のために下準備をしっかりしよう

薬剤師は免許がないと成立しない仕事であるがゆえに、転職活動を始めると比較的簡単に面接の日程が決まることが多いのが実情です。

それに甘えてなんとかなるだろ精神で転職活動をして会社を決めてしまうと、ミスマッチにつながってしまい採用側としても転職した側としてもどちらも得のしない結果になってしまいます。

転職は失敗すればまたすれば良いものではありますが、働きながら転職活動をするのはかなりエネルギーを使うことでもありますのでぜひ自分の仕事に対する姿勢を見直して、ご自身にあった会社を選んで面接に望んでいただくことでより良い会社と出会える確率が上がると思います。

転職エージェントを頼るのは賛成ですが、丸投げせずご自身も一緒に努力をして良い転職先を探していきましょう😄

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