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転職市場における求職者は「お客様」ではなく「商品」なのか?

「せっかく転職エージェントに登録したけど、良い企業を紹介してもらえなかった」「せっかく登録したのにエージェントの対応が雑すぎる」と言ったように、転職活動をしているとこのような違和感を覚えたことがある方もいるかもしれません。

少し過激に聞こえるかもしれまえんが、転職市場というビジネスにおいて求職者は「お客さん」ではなく『商品』という位置付けにあるのが現実です。

今回は転職しようとする求職者の立ち位置を理解することで「だからこそ求職者はどのように行動すれば良い転職を掴むことができるのか?」を考えていきます。

結論を言ってしまうと「求職者=商品」であるため、転職先が求める”加算が取れる”ことや”土日も働ける”といった条件を揃えて『良い商品として磨きをかける』ことにより、転職市場で有利な立場を作ることができます。

目次

転職エージェントのビジネスモデルを知ろう

まず大前提として転職エージェントは求職者が無料で使えるサービスですが、エージェントが誰からお金をもらっているかを整理してみましょう。

転職エージェントって本当に無料で使えるの?という記事で詳しく書きましたが、転職エージェントというビジネスは求職者を企業に紹介することで企業から年収の約30%を得ると言う商流になっています。

つまりエージェントからするとお金を払ってもらう企業が『お客さん』であり、求職者は紹介することでお金がもらえる『手段=商品』という位置付けになります。

これは感情的には面白くないのですが、ビジネスモデルを客観的にみた話です。不快に思ったら申し訳ありません。

なぜ「商品」という言い方が成立するのか?

「売り手」「買い手」「商品」について一般的な商売の例を考えてみましょう。

(上記のイラストはAIに生成してもらった”転職市場を市場に例えてイラスト化してください”というものです。)

みなさんが晩御飯にビーフカレーを作ろうとおもい、スーパーに買い物に行って材料を買うときは以下のような構図が成り立ちます。

  • 売り手:スーパーが牛肉や豚肉、にんじんやじゃがいも、ごぼうなどからカレーに必要な商品を提供する人
  • 買い手:カレーを作るためのレシピを考え、必要な野菜や肉などを必要としてお金を払う人
  • 商品:「売り手」の人が「買い手」のニーズを満たすために取り揃えている在庫

これを薬剤師転職市場に置き換えてみると以下のようになります。

  • 売り手:管理薬剤師可能、在宅経験あり、日曜日も出勤可能など色々な人材を用意するエージェント
  • 買い手:管理薬剤師が産休に入った、日曜日にシフトに入る人がいないなど薬剤師を探している企業(薬局)
  • 商品:エージェントが集めた様々なスキルや勤務条件を持った薬剤師

何度も言いますが「求職者を商品呼ばわりするなんで失礼だ!」というのはごもっともなのですが、重要なのは構造的に誰がお金を出すのか?という事を理解するために事実を認識することです。

「商品」である求職者が意識すべきことは?

この構造を理解すると、転職市場における求職者がどのような事を意識して活動すべきかが明確になります。

それは「売れる商品」としての価値を高めたり、自分のスキルや条件を求めている「買い手=企業」を探す事です。

以下に転職市場における「良い商品」となるべく具体的な考え方や行動すべき点をまとめていきます。

①診療報酬を理解して加算の取れる薬剤師になる

調剤薬局は診療報酬の下で報酬の計算を行い薬局が利益を得ています。診療報酬は2年に1回改定され、調剤薬局における薬剤師は最近では「モノ」から「ヒト」へというスローガンがあり、正確な調剤よりもかかりつけ薬剤師の算定や減薬の提案、トレーシングレポートを作成することで加算が取れるような構造にシフトチェンジしています。

特に地域支援体制加算を取れるかどうかはざっくりの計算ですが1日処方箋枚数30枚程度、年間7,000枚程度の薬局で新しく加算が取れると年間200万円も利益を増やすことができます。

具体的には「研修センターの認定を持っていて」「かかりつけ薬剤師」の同意を取り、「在宅訪問薬剤管理指導」を2人程度こなし、24時間対応の電話を受け持つなど、地域支援体制加算を取るための知識とスキルがあると、転職市場における『商品』としての価値を上げることができます。

病院薬剤師は難しいところがあるのですが、病棟の経験を持つことによる”病棟薬剤業務実施加算”をとったり、「がん専門薬剤師」や「外来がん治療認定薬剤師」の認定を持ち化学療法室での服薬指導を行ったり、地域の薬局向けの講演会をして”がん治療連携管理料”を取るなどが病院としてのメリットを与えられると考えられます。

病院で働いている薬剤師は自分自身の仕事がどのように診療報酬に貢献しているかを意識している人は少ないかとおもいますので、転職を考えるのであればぜひ診療報酬における自分自身の位置付けや必要性を確認してみてください。

②薬局や病院が必要な条件で働くよう調整する

薬剤師のスキルとは別に、薬局や病院の困っている穴を埋めてあげる働き方をするというのも一つの手です。

  • 日曜日も診察している門前薬局で日曜日のシフトに入ってくれる人が少ない
  • 育休明けの薬剤師が多く時短勤務が多いが、病院の診察が20時までなので遅くまで勤務してほしい
  • 施設在宅をしているが、往診同行をするので水曜日と木曜日の午前中だけは休まないでほしい
  • 大手チェーン店でどんな店舗でも無難にこなせるヘルプ要因が欲しい
  • 当直してくれる人が少ないので、週1回当直をしてくれる人を探している

以上のように、一般的には避けられるような条件を好んでやる人は少ないですが、苦にならないから引き受けても良いと考える人はいるのではないでしょうか?

人が嫌がる条件を許容できる人は企業からも欲しがられる人材のため『良い商品』となることができます。

③総合的に何があれば求められるのかをエージェントに聞いてみる

薬局や病院に利益をもたらしたり、人の好まない条件で働くなど色々考えてみますが、一番手っ取り早いのはエージェントに聞いてみることです。

エージェントは「顧客リスト」を持っており以下のことを管理しています

  • どのような企業が
  • どのような時間帯を働く人が欲しいのか?
  • どれくらい給料を出せるのか?
  • どのようなスキルを持っている人を欲しがっているのか?

今ご自身のスキルや働ける条件を整理した上でエージェントに「どのような条件の求人がありますか?」「それを承諾すれば年収はどれくらい提示してもらえそうですか?」といったものを聞いてみましょう。

エージェントがリアルタイムで把握しているリストと照らし合わせて必要なスキルや、許容することで有利となる条件を教えてくれるはずです。

まとめ|エージェントが売りやすい『商品』になることは良い転職につながる

「求職者は商品」という言葉は少し刺激的ですが、構造を知る意味では表現としては適切だと思います。

「商品」である求職者は自分自身がその転職ビジネスにおける流れの中での位置付けを把握して、自分自身を売ってくれるエージェントが売りやすい付加価値をつけていくことで、結果的に自分自身の価値を高め良い条件での転職に繋がります。

ちなみにエージェントは上記の構造を理解しているかどうかは別として、親切丁寧に求職者へのヒアリングやアフターフォローなどをやっていただける方が多いです。

私が勝手に表現しているだけなので転職エージェントを利用するときに「この人は人を商品としてみているのか😡」なんてことは思わないようにご注意ください。いい人が多いですよ😃

転職を考えている薬剤師は今回の記事のように、

  • 企業が求める勤務時間帯や条件
  • 薬局薬剤師が求められるスキル
  • 病院薬剤師が求められるスキル

以上のことを整理してそれに合わせて認定を取ったり時間を調整してエージェントが売りやすい『良い商品』に磨きをかけて、条件の良い転職につながるように分析をしてみてください。

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