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【2026年最新】薬剤師の平均年収は566.8万円|令和7年賃金構造基本統計調査から企業規模別・都道府県別に徹底解説

薬剤師が転職をする際に大きな指標となるのは年収です。

薬剤師になった理由の一つに『収入が安定して高いイメージがあったから』という人も少なくないと思います。

実際に薬剤師はどれくらいもらえるのか。2026年3月に公表された最新の「令和7年賃金構造基本統計調査」のデータから見ていきましょう。

※以前に令和5年版のデータでも同じ分析をしています。最後に「2年でどう変わったか」も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


目次

令和7年賃金構造基本統計調査の会社規模をチェック

賃金構造基本統計調査は厚生労働省が毎年実施しているもので、日本全国を対象に行われています。

賃金構造基本統計調査 調査の目的
この調査は、統計法に基づく「賃金構造基本統計」の作成を目的とする統計調査であり、主要産業に雇用される労働者について、その賃金の実態を労働者の雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにするものである。
(厚生労働省HPから引用)

この調査を確認することで薬剤師だけではなく医師や看護師のほか、あらゆる職業の一般的な収入を知ることができます。

令和7年調査(2026年3月24日公表)のデータを下記にまとめました。
年収は『きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額』で算出しています。

企業規模計(10人以上)

決まって支給する額(月額) 年間賞与その他 年収 年齢 労働者数
男女計 398.7(千円) 883.5(千円) 566.8万円 40.1歳 94,850人
男性 425.4(千円) 952.3(千円) 605.7万円 40.8歳 39,210人
女性 379.9(千円) 835.0(千円) 539.4万円 39.7歳 55,640人

1,000人以上の会社

決まって支給する額(月額) 年間賞与その他 年収 年齢 労働者数
男女計 392.4(千円) 940.2(千円) 564.9万円 36.2歳 52,890人
男性 410.9(千円) 1000.7(千円) 593.1万円 36.3歳 22,640人
女性 378.6(千円) 894.9(千円) 543.8万円 36.2歳 30,250人

100~999人の会社

決まって支給する額(月額) 年間賞与その他 年収 年齢 労働者数
男女計 393.2(千円) 908.7(千円) 562.7万円 44.3歳 30,610人
男性 429.6(千円) 1007.8(千円) 616.3万円 47.5歳 12,100人
女性 369.4(千円) 843.8(千円) 527.7万円 42.3歳 18,510人

10~99人の会社

決まって支給する額(月額) 年間賞与その他 年収 年齢 労働者数
男女計 443.0(千円) 551.5(千円) 586.8万円 47.0歳 11,350人
男性 487.6(千円) 557.2(千円) 640.8万円 45.3歳 4,470人
女性 413.9(千円) 547.8(千円) 551.5万円 48.0歳 6,880人

だいたい40歳で年収550万円~600万円というのが今回も相場と言ってよさそうです。

それぞれ並べてみると、今回も男女差がそこそこあり、会社の規模によっても傾向が違うことがわかります。

筆者の予想としては、以下のように会社規模が反映されていると考えています。

  • 1,000人以上の会社 → 超大手チェーンやドラッグストアと大病院が多く含まれる
  • 100~999人の会社 → 10店舗以上の中規模チェーン。中規模の病院も含まれる
  • 10~99人の会社 → 一般的な数店舗までの個人薬局が含まれる

注目したいのは、今回も「10~99人」の中小規模がいちばん年収が高い(586.8万円)という点です。

ただし内訳を見ると面白いことがわかります。中小規模は月給が高い(443.0千円)代わりに賞与が少ない(551.5千円)。逆に大手(1,000人以上)は月給を抑えて賞与で還元(940.2千円)する構造です。「月々の手取り重視か、ボーナス重視か」で会社規模の向き不向きが分かれるとも言えます。

また、この調査は『通常労働者と同様に給与を支給されている役員や家族従業者については労働者に含まれる』とあるので、中小規模には経営している人たちの賃金が混ざり込んでいる可能性がある点は以前と同じです。平均年齢も47.0歳と高めなので、その分平均が押し上げられている面もあるでしょう。

どちらにしても参考程度に大まかに把握するくらいがちょうどよいと思います。


都道府県別で薬剤師の賃金を比較

賃金構造基本統計調査は都道府県別の平均値も出してくれていますので、こちらもチェックしてみましょう。

全国平均を見てみると年齢は40.1歳、平均年収は566.8万円でした。全国平均と比べてお住まいの地域の平均値を確認してみてください。

※年収は『きまって支給する給与×12+年間賞与』で計算しています。
※以下の表はすべて男女計の数値です。

北海道・東北地方

年齢(歳) 所定内実労働時間 月給(千円) 年間賞与(千円) 労働者数(十人) 年収(万円)
全国 40.1 157 398.7 883.5 9,485 566.8
北海道 42.9 155 370.8 1274.4 236 572.4
青森 35.1 159 379.4 711.4 70 526.4
岩手 40.4 168 416.4 562.6 25 555.9
宮城 41.0 165 444.2 1193.6 315 652.4
秋田 57.0 147 331.5 671.2 46 464.9
山形 44.6 158 403.3 821.0 21 566.1
福島 36.5 165 403.5 893.7 132 573.6

関東・信越地方

年齢(歳) 所定内実労働時間 月給(千円) 年間賞与(千円) 労働者数(十人) 年収(万円)
茨城 42.0 161 434.6 1208.7 250 642.4
栃木 35.8 161 416.7 1219.1 193 622.0
群馬 39.3 157 409.3 1002.9 107 591.5
埼玉 40.9 161 427.2 600.6 504 572.7
千葉 40.0 158 430.8 979.5 598 614.9
東京 38.9 158 382.0 803.8 1,030 538.8
神奈川 33.6 147 358.7 835.5 1,298 514.0
新潟 41.8 157 446.1 1063.3 124 641.7
山梨 43.0 157 389.5 841.8 49 551.6
長野 38.5 160 441.1 888.4 141 618.2

東海・北陸地方

年齢(歳) 所定内実労働時間 月給(千円) 年間賞与(千円) 労働者数(十人) 年収(万円)
富山 50.0 157 434.1 1159.6 32 636.9
石川 42.4 165 409.7 1194.1 93 611.0
福井 32.5 163 396.3 1068.0 32 582.4
岐阜 34.3 160 397.7 1303.5 63 607.6
静岡 43.8 163 423.4 908.4 261 598.9
愛知 35.4 161 403.7 839.8 386 568.4

近畿地方

年齢(歳) 所定内実労働時間 月給(千円) 年間賞与(千円) 労働者数(十人) 年収(万円)
三重 41.0 161 431.0 935.8 79 610.8
滋賀 42.3 156 425.5 1147.0 107 625.3
京都 39.3 156 422.5 797.4 166 586.7
大阪 40.6 160 371.5 869.1 823 532.7
兵庫 47.0 150 353.7 770.9 316 501.5
奈良 42.9 159 405.4 752.3 107 561.7
和歌山 43.1 163 443.7 971.4 60 629.6

中国・四国地方

年齢(歳) 所定内実労働時間 月給(千円) 年間賞与(千円) 労働者数(十人) 年収(万円)
鳥取 38.5 157 371.5 978.1 27 543.6
島根 42.1 157 394.9 1074.7 16 581.3
岡山 40.3 149 429.3 1400.3 86 655.2
広島 40.6 159 363.3 1051.4 188 541.1
山口 53.2 156 379.6 1122.5 40 567.8
徳島 36.4 154 371.3 892.9 96 534.9
香川 38.1 153 372.0 853.4 38 531.7
愛媛 42.3 164 434.9 1026.3 116 624.5
高知 51.1 151 488.5 1039.5 72 690.1

九州・沖縄地方

年齢(歳) 所定内実労働時間 月給(千円) 年間賞与(千円) 労働者数(十人) 年収(万円)
福岡 47.2 153 422.1 588.6 404 565.4
佐賀 48.0 165 422.8 968.0 71 604.2
長崎 47.0 161 402.8 872.3 61 570.6
熊本 36.8 165 402.0 658.8 162 548.3
大分 46.6 164 444.9 830.6 96 616.9
宮崎 40.4 170 438.5 736.9 62 599.9
鹿児島 45.5 164 364.2 686.7 132 505.7
沖縄 44.2 160 425.3 494.4 155 559.8

年収の高い順に並び替えしてみました

地域ごとの数字を見てみると、今回もかなりの格差があることがわかりました。せっかくなのでランキング形式で47都道府県を並び替えてみましたのでご覧ください。

順位 都道府県 年収(万円) 年齢(歳) 月給(千円) 年間賞与(千円)
- 全国 566.8 40.1 398.7 883.5
1 高知 690.1 51.1 488.5 1039.5
2 岡山 655.2 40.3 429.3 1400.3
3 宮城 652.4 41.0 444.2 1193.6
4 茨城 642.4 42.0 434.6 1208.7
5 新潟 641.7 41.8 446.1 1063.3
6 富山 636.9 50.0 434.1 1159.6
7 和歌山 629.6 43.1 443.7 971.4
8 滋賀 625.3 42.3 425.5 1147.0
9 愛媛 624.5 42.3 434.9 1026.3
10 栃木 622.0 35.8 416.7 1219.1
11 長野 618.2 38.5 441.1 888.4
12 大分 616.9 46.6 444.9 830.6
13 千葉 614.9 40.0 430.8 979.5
14 石川 611.0 42.4 409.7 1194.1
15 三重 610.8 41.0 431.0 935.8
16 岐阜 607.6 34.3 397.7 1303.5
17 佐賀 604.2 48.0 422.8 968.0
18 宮崎 599.9 40.4 438.5 736.9
19 静岡 598.9 43.8 423.4 908.4
20 群馬 591.5 39.3 409.3 1002.9
21 京都 586.7 39.3 422.5 797.4
22 福井 582.4 32.5 396.3 1068.0
23 島根 581.3 42.1 394.9 1074.7
24 福島 573.6 36.5 403.5 893.7
25 埼玉 572.7 40.9 427.2 600.6
26 北海道 572.4 42.9 370.8 1274.4
27 長崎 570.6 47.0 402.8 872.3
28 愛知 568.4 35.4 403.7 839.8
29 山口 567.8 53.2 379.6 1122.5
30 山形 566.1 44.6 403.3 821.0
31 福岡 565.4 47.2 422.1 588.6
32 奈良 561.7 42.9 405.4 752.3
33 沖縄 559.8 44.2 425.3 494.4
34 岩手 555.9 40.4 416.4 562.6
35 山梨 551.6 43.0 389.5 841.8
36 熊本 548.3 36.8 402.0 658.8
37 鳥取 543.6 38.5 371.5 978.1
38 広島 541.1 40.6 363.3 1051.4
39 東京 538.8 38.9 382.0 803.8
40 徳島 534.9 36.4 371.3 892.9
41 大阪 532.7 40.6 371.5 869.1
42 香川 531.7 38.1 372.0 853.4
43 青森 526.4 35.1 379.4 711.4
44 神奈川 514.0 33.6 358.7 835.5
45 鹿児島 505.7 45.5 364.2 686.7
46 兵庫 501.5 47.0 353.7 770.9
47 秋田 464.9 57.0 331.5 671.2

全国平均は40.1歳で566.8万円。1位は高知県の690.1万円、最下位は秋田県の464.9万円という結果でした。

高知県と秋田県の差は年間で225.2万円。月額にすると約19万円も違ってくるので、今回もかなり大きな差です。

前回(令和5年)と順位が大逆転している県も

実は前回の令和5年調査では、高知県は下から2番目(463.7万円)、秋田県は上から2番目(680.4万円)でした。今回はそれがそっくり入れ替わる大逆転が起きています。

これはどちらかの県で急に給料が上がった/下がったというより、統計のカラクリによるものと考えられます。

  • 秋田県の平均年齢は57.0歳、高知県は51.1歳と、対象者の年齢構成が大きく異なる
  • 労働者数が少ない県(秋田460人、高知720人)は、調査対象になる事業所が入れ替わるだけで平均が大きく振れる

つまり、労働者数の少ない県のランキングは年によって大きく動きます。「1年分の順位」を鵜呑みにせず、複数年の傾向で見るのがおすすめです。

都市部ほど年収が低い傾向は今回も

もうひとつ注目したいのは、東京39位(538.8万円)・大阪41位(532.7万円)・神奈川44位(514.0万円)と、大都市圏が軒並み下位に沈んでいる点です。

薬剤師が都市部に集中して供給過剰気味であること、平均年齢が若いこと(神奈川33.6歳)が背景にあると考えられます。「薬剤師の年収を上げたいなら地方へ」という定説は、最新データでも健在です。


前回調査(令和5年)からの変化まとめ

令和5年調査 令和7年調査 変化
全国平均年収(男女計) 577.9万円 566.8万円 ▲11.1万円
男性 622.6万円 605.7万円 ▲16.9万円
女性 542.8万円 539.4万円 ▲3.4万円

世間では「賃上げ」のニュースが続いていますが、薬剤師の平均年収はこの2年でむしろ微減という結果でした。全産業の平均賃金が過去最高を更新するなか、薬剤師の給与は伸び悩んでいる——これが最新データの示す現実です。

調剤報酬という公定価格のもとで働く以上、「会社に居続ければ自然に上がる」ことは期待しにくい環境になってきています。


自分の年収に疑問を感じたら転職活動も検討しよう

統計調査を見ると、地域によって年収に大きな差が生まれること、そして薬剤師全体の給与が伸び悩んでいることがわかりました。

今のご自身の年収を全国平均(566.8万円)やお住まいの都道府県の平均と比べてみて、もし低い場合は、今勤めている会社への給与交渉や転職活動も視野に入れましょう。

薬剤師は全国どこへ行っても同じ調剤報酬とガイドラインをもとに調剤をしていくので、奨学金を借りている人などは報酬の高い都道府県に転居するというのも悪くない選択肢です。

そもそも年収だけを考えるなら働く場所というよりは全国チェーンの『全国転勤可能』の条件で入職するのが手っ取り早かったりもします。

もし自分の年収が相場の範囲に収まっているのか?と疑問を持ったら転職エージェントに登録し相談するのがおすすめです。エージェントは多くの転職者や採用する側とやり取りをしており、そのエリアでどのような勤務の条件でいくらくらいの年収で転職しているのかを把握しています。

エージェントは登録・面談をして今の会社よりいい会社があれば面接に臨む、良い会社がなければ”高く買ってくれている”今の職場に感謝をして黙って勤務を続けるという求職者にとっては有利な選択をするための良きパートナーとなってくれます。

少しでも今のご自身の年収に疑問があるのであれば転職エージェントに相談してみることをお勧めします。


出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月24日公表)
・職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
・都道府県、職種(特掲)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額

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